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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。
不定期更新なのでご了承ください。
パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。
本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)
なぁ、と話しかけたら。
扉の向こうから幻聴が届いた。
「勉強してるから邪魔しねぇでくだせェ」
開けようとノブを掴んだ手は掴んだまま固まって、序でに思考も固まった。いまアイツなんつった?
勉強?
邪魔するな?
―――――総悟が?
とりあえず邪魔するなと言われた手前部屋には入れず、とぼとぼと階段まで戻ると、盆に夕飯の残りの味噌汁と握り飯を二個乗せたミツバが上がってきていた。
夕飯をがっつり食べているのを見てから三時間も経っていない。はたしてそんなに食えるのか、なんて悩んでも答えは分からないから考えない。
「あら、十四郎さんどうしたの?」
「いや、ちょっと総悟にこれやろうと思ってよ」
これ、と取り出したのはとあるDVD。近藤さんがツテに頼って安く仕入れたこれは、総悟の大好きな落語家の寄席のDVDだ。欲しがっているのを知った近藤さんが、なんとか買ってやろうとあれこれしたそれを、何故か俺が預かった。自分で渡せばいいのに。
それなら試験が終わってからのほうがいいかもしれないわね。
にこやかにミツバが言った言葉に、そういえばこの時期は一学期の期末試験があったと思い至る。
「・・・でもアイツ、試験前だろうが勉強なんてしなかっただろ」
「今回は、山崎さんと賭けたんですって。買った方が負けた方の言うことをきくって。面白そうよね!」
少し興奮した口調でミツバはそう言って、うふふと笑った。なんかいつか同じような賭けをやらされる気がする。
勿論、嫌じゃないけれど。
「そうちゃん」
コンコン、とミツバはドアをノックする。はーいと総悟は答えて、ドアを開けた。
応対の違いに差がありすぎて、泣きそうになるもこれはいつものことだ。めげない。
「わっ、姉上ありがとうございます!」
「いえいえ。頑張ってね、そうちゃん」
「はい!」
それじゃあとミツバはドアを閉めて、一緒にテレビを見ましょうと張り切って俺の腕を引っ張っていった。
それから一時間。
見ていたドラマも漸く終わり、そろそろ寝ようということで総悟に声をかけにきた。別に寝室とは別だし、そこまでしなくてもいいんじゃないかという気もするけれど。
なんて思いながら来てみたら。
案の定寝ていた。
「・・・だよな」
机に突っ伏したその下にはノートと参考書が開いてある。書きかけの字を確認して知らず知らずの内に笑みが溢れる。
総悟もやるときはやるのだと。
「ほら、起きろ」
「ん・・・んん」
顔が左右に動き続いてのんびりゆっくりと顔が上がる。俺の顔を見て、総悟の瞳がハッと開かれた。
「やべ、俺寝てました?」
「ガチで寝てた。俺らももう寝るからおまえももう寝ろ」
「あ~。そうしまさァ」
よいしょ、と立ち上がり総悟は食器のみが乗った盆を手にする。
普段から真面目にやってればいいのに、なんて思いながらもそんな風になってほしくないと思っている。いつも息を詰めっぱなしじゃ苦しいだけだ、本来はそうすべきでも。
立ったままの俺に焦れて、ほら電気消しやすよ、と急かす総悟に続いて暗くなった部屋を出た。
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一ヶ月もあいた上にこの低クオリティで申し訳なさすぎて切腹致したい次第でござ候って感じです。
本当にすいません。
テスト期間に浮かんだネタを何故テスト後にUPした。何故ベストを尽くさないのか。
姉上の夜食を食べたいです。
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