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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。
不定期更新なのでご了承ください。
パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。
本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)
メッセンジャーバックを肩にかけた総悟が、靴に足を食ませながら振り返った。半端に開いた玄関の扉の向こうには夕闇が広がっている。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けてね」
わざわざ見送らなくていいのに。しかも二人で玄関まで来なくても。そう思いながら、総悟は扉を完全に開けて、外へと歩き出した。
今日は総悟が級友の山崎の家に泊まりに行った。泊まりに行くなんて珍しい、そう思ったらミツバも同じだったようで、目をぱちくりとさせていた。どうやら山崎は総悟が欲しがっていたゲームの新作を買ったらしく、それをやるために泊まりに行ったらしい。
言えば買うのに・・・。隣で呟いたミツバの思いを知っているからこそ総悟は言わなかったにちがいない。うちは貧乏ではないが裕福でもない。服などを諦めれば買えないことはないけれど、そうしてまで自分の欲しいものを買おうとは総悟は思わない。どうせ買うなら、姉の為のものを買うのが総悟なのだ。
「もう、そんな心配そうにしなくても平気よ、そうちゃんは」
「別に、心配なんかしてねぇよ」
「嘘ばっかり。顔に出てるわ」
クスクスと笑うミツバだって、同じようなものだろうに。
言い返して居間に戻ると十四郎さんほどではないもの、とミツバが微笑み隣に座った。こうして二人っきりの時間をゆっくり過ごすのは久々だ。これはこれでいいものだけど、直に総悟が心配になるのは目に見えている。
過保護すぎでさ、二人とも! と総悟に怒られるのも無理はない。
「明日はお勤めでしょう?」
「ああ。丸一日いねぇな」
「・・・私も何かお勤め、しようかしら」
「絶対駄目だ」
即答するとミツバは少し膨れてフイと顔を反らした。怒ったふりをするときに、この姉弟は同じ仕草をする。愛らしくて微笑んでしまうけれど、それは仕方ないこと。
「そうやって十四郎さんは私も甘やかすんだから」
「甘やかしてはねぇよ。ただ、帰ったときに出迎えてもらいたいから我が儘言ってるだけ」
「・・・もう」
照れたように笑うミツバの手をそっと握り締め、二人して笑いあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プラトニックが好きです。
ほんわかした感じっていいですよね。
土方はミツバさん以外とは付き合ったことない設定ですが、キスとかうまいんだろうな←
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けてね」
わざわざ見送らなくていいのに。しかも二人で玄関まで来なくても。そう思いながら、総悟は扉を完全に開けて、外へと歩き出した。
今日は総悟が級友の山崎の家に泊まりに行った。泊まりに行くなんて珍しい、そう思ったらミツバも同じだったようで、目をぱちくりとさせていた。どうやら山崎は総悟が欲しがっていたゲームの新作を買ったらしく、それをやるために泊まりに行ったらしい。
言えば買うのに・・・。隣で呟いたミツバの思いを知っているからこそ総悟は言わなかったにちがいない。うちは貧乏ではないが裕福でもない。服などを諦めれば買えないことはないけれど、そうしてまで自分の欲しいものを買おうとは総悟は思わない。どうせ買うなら、姉の為のものを買うのが総悟なのだ。
「もう、そんな心配そうにしなくても平気よ、そうちゃんは」
「別に、心配なんかしてねぇよ」
「嘘ばっかり。顔に出てるわ」
クスクスと笑うミツバだって、同じようなものだろうに。
言い返して居間に戻ると十四郎さんほどではないもの、とミツバが微笑み隣に座った。こうして二人っきりの時間をゆっくり過ごすのは久々だ。これはこれでいいものだけど、直に総悟が心配になるのは目に見えている。
過保護すぎでさ、二人とも! と総悟に怒られるのも無理はない。
「明日はお勤めでしょう?」
「ああ。丸一日いねぇな」
「・・・私も何かお勤め、しようかしら」
「絶対駄目だ」
即答するとミツバは少し膨れてフイと顔を反らした。怒ったふりをするときに、この姉弟は同じ仕草をする。愛らしくて微笑んでしまうけれど、それは仕方ないこと。
「そうやって十四郎さんは私も甘やかすんだから」
「甘やかしてはねぇよ。ただ、帰ったときに出迎えてもらいたいから我が儘言ってるだけ」
「・・・もう」
照れたように笑うミツバの手をそっと握り締め、二人して笑いあった。
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プラトニックが好きです。
ほんわかした感じっていいですよね。
土方はミツバさん以外とは付き合ったことない設定ですが、キスとかうまいんだろうな←
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