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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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それは、土方が沖田家へ越してきて、二週間が立った頃でした。





土方は居間でのんびりと、テレビを見ていた。
日曜の夕方五時半はいつも笑点がついている。それは総悟が物心ついてからずっとそうだと言うから、驚きを通り越して感動すら覚える。普通に考えて、幼い子どもはそんなもの好まないだろうと思うが総悟は違うらしい。笑点が始まると画面から離れなかったの、笑っていうミツバに普通に返せるはずもなかった。
生で見に行ったこともあるというから、生粋のファンであることは疑いようもない。
カチャ、と居間のドアが開いて、土方の思考を占領していた総悟が戻ってきた。風呂掃除は一日交代制で、洗濯などの家事も三人で分担してやっている。幼い頃からやっていた所為か、俺よりも総悟の方が手慣れていて、普段は生意気な餓鬼なのにな、と妙に切なくなった。

「そうちゃん、終わったの?」

「はい。もう入れます」

「そう。じゃあ久々に、一緒に入りましょ?」

「え」

ぶはっ、と飲んでいた珈琲を噴く。手を重ねて首を傾げ、春の花のように温かく愛らしく笑うミツバに、その向かいでぱちくりと目を丸め固まる総悟。
旦那のいる前で、とか常識をこの姉弟に押し付けるのは間違いだと分かっている分かっているけれどそれってどうだろう。想像して微笑ましい、微笑ましいけれどちょっと待ってくれ。

「え、でもねぇ、姉上」

「いや? そうちゃん・・・」

「嫌じゃないですけど、でも・・・」

ちら、と総悟が俺を見る。その頬が仄かに赤いのはどういうことだ。困りつつも嬉しげなのはどういうことだ。ミツバの方も懇願するように此方を見ている。
だらだら冷や汗が出てきて、二人の愛しい者に懇願されたら、エゴなど貫けない。

「・・・入ってこいよ」

「やったわ! さぁ、入りましょう?」

「はい!」

手を繋ぎパタパタ居間から出ていく二人。微笑ましくあるが羨望の眼差しを向けてしまうのは仕方がないだろう。
それよりも、覗きたいと思った自分自身に溜め息を禁じ得なかった。
風呂場から届く賑やかな声に自分でも気付かない内に不貞腐れていた。





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土方は両手に花だけれど実質的にはどうなんだろうというお話。

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