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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。
不定期更新なのでご了承ください。
パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。
本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)
夕食を食べるときまで、いつも通りだったのだけど。
そうちゃんご飯よ、と呼ばれてリビングへ向かってみたら、今日の夕飯は冷しゃぶだった。こんなの、普段家で食べたことがないばかりか、心なしか肉も高級そうに見える。
いやでも、まさか。
「今日はお肉、少し奮発しちゃった」
「まぁでも、たまには平気だろ」
「そうよね。ほら、そうちゃん早く」
姉上はにこにこ穏やかに笑っているし、土方さんも微笑を浮かべている。そんな事実をむず痒く思いながらも席について、食べ始めた。
柔らかくて美味しい肉にご飯をおかわりしながらも食べ終えて、ふぅと息をついているとじゃーん! と姉上が皿を持ってきた。ケーキが乗った、皿を。
小さい頃からうちは裕福じゃなかったので、姉上の迷惑にならないように俺の誕生日は祝わないでいいと言っていた。それでも毎年、ささやかなプレゼントとショートケーキでお祝いしてくれていたのだけれど今年は、ホールケーキだ。何度も瞬きを繰り返し、それが本物かじっと見てしまう。
「私と十四郎さんで作ったの。マヨネーズは阻止したから、安心してね」
「トッピング用に一本あるから、安心しろ」
「・・・ありがとうございやす。マヨネーズは、いらないけど」
うまいのに、言いながら土方さんは自分の前にマヨネーズを置いて、それから蝋燭に火をつける。
あれ? 蝋燭?
大きいのが一本に、小さいのが八本の計九本が十八歳を表現しているのもこれから俺がするべき行動も分かって、どうしようと困惑する。
蝋燭を消したことがないわけではない。近藤さん家でお祝いしてくれたときに消したことがあるから。・・・ただ、照れ臭いだけ。
「ハッピーバースデー、そうちゃん」
「・・・おめでとう」
二人がそう言ってくれて部屋を暗くして、俺はお礼を言ってから息を深く吸い込んで、蝋燭を消した。
一息に全て消すともう一度、おめでとうと言ってくれる。
電気を付けてから姉上が切り分けてくれて、俺仕様に甘いケーキを食べたら自然と笑みを浮かべてしまう。土方さんには苦手な甘さかもしれないけれど、最近甘さ控えめが流行って肩身苦しい俺にはとても美味しい。
「はい、プレゼント」
「ありがとうございます!」
「俺からも、やるよ」
「本当ですかィ! ありがとうこざいまさァ!」
姉上からの包みを開けるとブーツが入っていた。黒に編み上げ、ワンポイントでチェックの模様が入ったもので、サイズもぴったりだし欲しかったタイプだ。流石姉上。
土方さんからは洋服をもらった。白いお洒落なシャツに黒いタンクトップ、それとダメージ加工のしてあるブラックジーンズ。姉上のくれたブーツに合いそうで、これまた喜んでいると土方さんに頭を撫でられた。
「おまえ本当可愛いわ」
「だってそうちゃんだもの」
反論したいけど二人が幸せそうに笑っているものだから。何も言い返せずに頬を膨らませてみる。
俺はいま、とても幸せ。
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ハッピーバースデー沖田!
というわけで試験期間中ですが頑張って、みました。ちょっとスランプなのは気にしないで心の目で見てくださるとありがたいです。
本当におめでとう!
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