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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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「総悟」

「へーい」

ぼけーっとテーブルに頬杖をつきテレビを見ている一応義弟に、ぼけーっとテーブルに頬杖をつきテレビを見ながら声をかけた。昨日からミツバが検査するだとかで、入院している。よってはきだめに鶴はいなくなり、やることもなくテレビを見ているのだ。
見舞いに行くにも未だ検査をしている時間帯だろうし、買い物に行く必要もなければ元より仲はそこまで宜しくない。暇に拍車をかけるだけだ。
ああ暇。言ったところで空しいのは変わらないので、敢えては言わない。

「どっか遊びに行くか」

「ええ? あんたと?」

嫌です、と全面的に沖田が顔に出すものだから、ムカッとするが俺は大人だ、口には出さない。
坂田の野郎とはファミレス行ったりするくせになんで俺は嫌なんだ。憎々しい坂田の顔を思い浮かべて益々、苛っとした。
総悟が小さい頃から俺に対する反応は一貫して変わらない。それは改めて考えるとすごいことだが、嫌いですオーラをありありと出され続けると正直凹むものだ。
どこかないのか、問いかけてから少し後悔した。いくら暇だからといって、総悟を誘うこと自体が間違いなのだ。こんなやつは放っといて、近藤さんとこに行けば良かった。

「行きてぇとこねぇ・・・」

「落語とか、ねぇのかよ」

それを聞いた途端、総悟の顔が変わった。キラキラと瞳を輝かせ、身を乗り出して此方に顔を寄せてくる。
地雷を踏むの反対は何なのだろうか。言って良かった、と思うのは初めてだ。言わなければ良かったとなら何度も思ったことがあるが。
間近で見ても非のつけようがない美貌だ。姉にそっくりなことこの上なく、肌も白くきめ細かい。全体としては愛らしいのだけれど口が裂けても言えない。いや、裂けたら言おう。

「実はね、土方さん。姉上と今日見に行く予定だったんでさ。でもまぁこんな風に検査入っちまって」

「チケットとかは? 払い戻したりしてねぇの?」

「いや、できたら誰か誘って行こうと思ってたんで。あんたが行ってくれるとは思いやせんでしたが」

二割ましいつもより笑顔の総悟に色んな意味でどぎまぎする。後でとんでもないことをされるんじゃないかとか、ああやっぱり可愛いなぁだとか。ミツバのことを言えないくらい、俺も総悟に甘い。
時間を尋ねると夕方からなのだという。今から仕度して目的地の方でぶらぶらしていれば、直に始まってしまうだろう。

「ほら、早く仕度してこい」

「へい!」

めったに感情を表に出さない総悟が嬉々として居間を飛び出していった。決してはきだめではないのだ。寧ろ、俺以外は鶴なのかもしれない。
早く早く、と急かす総悟に腕を引かれながら思った。





おまけ。



「そうちゃんがね、嬉しそうに言っていたわ。十四郎さんが一緒に行ってくれたって」

くすくす、とミツバが笑う。無事に退院していまは、寝室のベッドに腰掛けている。
嬉しそうに、ミツバに話しかけている総悟の顔を見てみたいなどと思いつつ、あやふやに返す。

「ああ、まぁ・・・」

「今度は私たちがデートしましょ?」

「・・・だな」

にっこりと笑って言うミツバに内心照れつつ、頷いた。





ーーーーーーーーーーーーーーー


ディズニーランドで打ちました←
待ち時間長いんだもの・・・。
ミツバさんと土方、総悟の雰囲気はフルバの透、夾、由希みたいだといいです。どっちがどっちかは置いといて。

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