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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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ミツバは、少女漫画をよく読む。入院しているときに差し入れられたのが最初だとかいう話で、古本屋でたまに買ったりしているが主に借りたものを読んでいる。
いまも、そうで。
ソファに腰掛け漫画を読み耽っているミツバの横顔を盗み見る。いい場面なのか涙を浮かべていて、俺の視線には気付かない。
だから気が済むまでじぃっと見つめて、それから一時、手元の携帯に視線を戻す。こう、読んでいる姿を眺めるのは好きだ。無遠慮な視線を向けても文句を言われないから。
続いて、その向かいの床に腰かけて漫画を読んでいる総悟を熟視る。姉と同じような表情で熱中して読んでるのは、ミツバが読んでいるのとと同じ漫画だ。多分、前の巻あたり。初めて少女漫画を読んでいる姿を見たとき手にしていた荷物をバサバサ落とす程驚いたのもいい思い出だ。
俺も、姉が少女漫画を読んでいたけれど。一緒に読む、ということはなかった。目の前の姉弟程に仲睦まじくはなかったというのもあるけれど、男が少女漫画を読むという概念がサッパリなかった。別に、気持ち悪いだとか偏見を持っていたわけでもないけど。
まぁ、総悟は似合うから。俺には合わないけど。

「あー。終わっちゃった」

「最終巻、どうなるか楽しみでさァ」

「読んでみてからのお楽しみよ」

楽しげに話す二人をぼんやりと見ていたら、その両方から視線を向けられた。

「・・・え、なに」

「土方さんも読んだらいいのに」

「とっても感動するのよ!」

総悟は淡々としているがミツバは瞳をきらきらさせて言うものだから、無下に断れない。
偏見は断じてない、けれど。総悟に指をさして笑われるだろうことは火を見るよりも明らかで。なんともいえずにいたら総悟が瞳を爛々とさせて寄ってきた。どうやら純粋に感動を分け合いたいらしい。

「本当にすごいんでさァ! 世界観が完璧だし、人間の心理とかよく掴んでるし、妖精だの魔法だの、とにかくすごいんでィ!」

「・・・そーなの」

「それに、絵も綺麗なの」

力説する二人に渋々頷いた俺を待っていたのは、全五十四巻の漫画の山だった。





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四月中にあげるはずが(((・・;)

とにかく沖田姉弟は仲良く同じ漫画を読んでいたらいいなぁ。

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