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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。
不定期更新なのでご了承ください。
パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。
本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)
「アンタひどい!」
と開口一番に言われて、ついでに右ストレートまでも飛んできて、土方は謝ろうとしたが避けるのに精一杯で、ぺたり、身を交わし何も言えず玄関に座り込んだ。ふぅ、とこんなある意味修羅場の最中でも一息ついてしまうのは我が家の匂いがするからだろう。最近は家でゆっくりする時間があまりとれず、疲れているのが自分でも分かる。
さわり、背後から気配がし、続いて肩に重みが加わり土方は大きく体を跳ねさせた。総悟は正面から此方を睨んでいる。ならば、これは―――――。
「酷いわ、十四郎さん」
「ミ、ツバ・・・?」
振り返ると、息がかかるほど傍にミツバがおり、土方の心臓が再び跳ねる。肩にはミツバの白い手が乗っていて、背にはその体温を感じる。なんて健全を通り越して初な反応をしていると、違和感に気付いた。ミツバの顔が赤い。目元もとろんとしていて愛らしい。そして、仄かな酒の匂い。
こんなに飲んでいるとは珍しい、と土方が思っていると、視界が翳った。
「え、」
「本当に酷いでさ」
むに、と正面から頬を掴まれ、容赦なくぐいぐい引っ張られる。そんな無体なことをする総悟の頬も朱に染まっている。そしてどことなく拗ねた表情を浮かべていて、土方はまたもやどきりとした。
前には愛らしい義弟、後ろには愛らしい新妻。二人ほどではないが酒の入った土方には、未成年の飲酒は禁じられています、などと言う余裕はなく、この素晴らしい両手に花具合に鼻のしたを伸ばした。二人とも今すぐに抱き締めたい。
「今日は何日でしょう?」
「一月一日」
「そう、元旦よ! なのに十四郎さんったら私達を放って飲みに行っちゃうし・・・」
「アンタ、クリスマスも飲みに行って、俺らがどんな思いだったか!」
「わ、悪かったって・・・」
一応仕事関係だったり大学の関係だったり、理由はあるし二人にも告げていたのだが。
やはり寂しかったのだろう。総悟にとっては姉と二人きりになれていい機会だろうと土方は踏んでいたのだが、言外に寂しかったと言っていて。
二人には申し訳ないほど、土方は嬉しさで興奮した。
「だから、そうちゃんと決めたの」
「何を・・・?」
「これから一晩、お仕置きでさァ! あとお年玉寄越せ!」
「福袋も買ってもらわなきゃ」
クスクス笑う二人に土方は寝室へと連れていかれ、一晩中、テレビゲームに付き合わされた。
どこがお仕置きだ、と思うほどに楽しんだが、翌日の散財はかなり痛かった。
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あけましておめでとうございます!
クリスマス書けなかったのは土方が飲みに行ったせいです。ミツバさんと沖田が赤い顔して不貞腐れてたら土方は倒れるんじゃないかと思ってます。だって可愛すぎる。
亀の歩みですが今年もよろしくお願いします。
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