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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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ぼんやりと、空を見上げてみる。するとその視界には桜の花弁が写って、青く広がる中へ、ちらりはらりと飛んでいく。
大した感慨はなくて、春の空気にただ胸がざわめくだけ。新しい生活への期待も不安も今は何もない。

「ほら、総悟君」

「あ、先生」

ぼんやりと立ち尽くして見上げていたら視界を大きな掌に覆われた。その手を退けながら振り返ってみれば、見知った顔。
入学式さえ始まっていないのに知り合っているなんて、なんだかつまらないものだ。新鮮味がない。

「そろそろ入学式始まんぞ。体育館の場所、知ってんだろ? サボんないで出なさい」

ユルダラな先生は白衣に片手を突っ込んだままポンポンと俺の頭を撫でる。
去年までよく遊びに来ていたから、教室の位置も大体分かるし顔見知りの先生もいる。銀八先生のように。だからなんだか、入学式と言われてもパッとしない。
抑此処に来たのは。ほんの数ヵ月前まで姉上が通っていたからで、近くて推薦で入れたからで。学校自体や先生に惹かれたわけではないのでそこまで細かいことは何一つ知らない。ここで青春の三年間を過ごすのに、なんというざっくばらん。

「・・・先生が担任じゃなきゃいいなー」

「うわ何ソレ。よく面と向かって言えるよね。先生ガラスハートにヒビが入ったんだけど」

「はいはい」

戯れ言を聞き流し、並んで人気のない校舎裏を体育館へ向かい歩く。
本当は、担任だったらいいと思う。ほんの少し。やる気はないがいい人なのは知っているし姉上もいい人だと言っていた。そして、土方さんと似ているとも。同族嫌悪という言葉があるように、当の二人は仲が悪かったけれど。
似ているとは思う。だが先生を尊敬するけとはあっても土方さんを尊敬することはない。

「んじゃ、頑張って起きてろよ」

「先生こそ」

入り口で別れてそれぞれの席へ向かう。出席番号はやはり一桁で、席は端っこの方だ。端だろうと寝るから問題はないけど、なんて思いながら座ればついさっき入り口で別れたばかりの先生が視界に入った。
目があって、微笑をむけられる。意味ありな。
なんか予感がした。先生はどこの担任になるかもう知っているのだ。だから、この微笑の意味は。


―――――予感はあたって担任は銀八先生になり、しかも三年間変わらなかったりするのだが、それは別の話。





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絶賛スランプです!←
いまちょっとストレスがたまっていてあまりにもやる気が起きなくて大変です( ̄▽ ̄;)

とにかく、卒業ネタは浮かばなかったので入学式にしてみました。

ミツバさんのセーラー服姿が見たいです☆←

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