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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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「ただいまー」

といつものように玄関のドアを閉じながら言うも、今日はしんと静まり返ったまま、いつも聞こえる声が届かない。
あれ。出掛けたのか。とか思いながらとりあえず靴を脱ぐ。
今日は日曜日だけども銀八先生が補習をやってくれたから行ったのだった。場所は近所のファーストフードの店で俺と先生の二人っきりだから、雑談半分勉強半分でゆるくやっていた。帰りには実家から大量に送られてきたという桃までもらって。
誰の声もしないことに若干不安になりつつ廊下を行く。出掛けたならドアの鍵が閉まっていたはずだ。
リビングのドアまで行っても何も、音がしない。

「ただい―――」

心配は杞憂で終わっただけでなく、拍子抜けした。
二人とも、ソファーの上で寝ていた。テレビがついているから見ながら寝てしまったんだろうなと思う。
クーラーは除湿でついているから風邪をひく心配はなさそうだ。だから、桃だけキッチンに置き、ついでにテレビも消して二階へ向かう。全て、極力静かに。
それにしても。鞄を置いてベッドにダイブしながらリビングの二人のことを思う。
二人とも、ソファーで眠っていたのはいいのだけれど。姉上は左端でクッションを抱えながら眠っていて、土方さんは右端で書類を片手に頬杖をついて眠っていた。正反対だなぁと思うよりもまず。二人の間にあった隙間が問題だった。
仮にも新婚なんだから。膝枕とまではいかないまでも寄り添って眠ってはくれないものか。
間があったって微笑ましい光景なのは変わらないし、若干土方さんに対して苛立ちはするけれど、やっぱりくっついていてくれた方が写真だって撮りやすいし。
・・・さっきは撮ろうと思ったけれどシャッター音が五月蝿いだろうから止めたので、多分寄り添っていても写真は撮れなかっただろうけど。

「・・・遠慮されてんのかなぁ」

姉上は幸せそうだし土方さんも幸せそう。だけど、二人はとてもプラトニックで、隠れてイチャイチャしている様子もない。だから度々、邪魔しちゃってるんじゃないかと考えてしまう。
俺がちゃんと一人立ちしていたら、二人はイチャイチャしてたんじゃないか、なんて。
そうなったらそうなったで、土方さんに殺意を覚えるけれど。
このままでいたいけれど、二人の邪魔もしたくない。なんてことをうだうだ考えて、気付けば瞼がとろんと重くなっていた。





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桃はあとで皆でおいしくいただきました。

というわけでお久し振りで申し訳ないです。本日は試験十日前だったりしていますw

二千打がもう大変申し訳なくて、記念に長めのを書きたいのですが試験が終わってからになりそうです。すみません。
土ミツはプラトニックですよね。沖ミツはちゅーまで。そんな上限が私にはあります。土沖は果てしないのに。ミステリー。
梅雨ネタも何か書ければいいなぁ。

あと、拍手ありがとうございます!

拍手[1回]

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なぁ、と話しかけたら。
扉の向こうから幻聴が届いた。

「勉強してるから邪魔しねぇでくだせェ」

開けようとノブを掴んだ手は掴んだまま固まって、序でに思考も固まった。いまアイツなんつった?
勉強?
邪魔するな?
―――――総悟が?
とりあえず邪魔するなと言われた手前部屋には入れず、とぼとぼと階段まで戻ると、盆に夕飯の残りの味噌汁と握り飯を二個乗せたミツバが上がってきていた。
夕飯をがっつり食べているのを見てから三時間も経っていない。はたしてそんなに食えるのか、なんて悩んでも答えは分からないから考えない。

「あら、十四郎さんどうしたの?」

「いや、ちょっと総悟にこれやろうと思ってよ」

これ、と取り出したのはとあるDVD。近藤さんがツテに頼って安く仕入れたこれは、総悟の大好きな落語家の寄席のDVDだ。欲しがっているのを知った近藤さんが、なんとか買ってやろうとあれこれしたそれを、何故か俺が預かった。自分で渡せばいいのに。
それなら試験が終わってからのほうがいいかもしれないわね。
にこやかにミツバが言った言葉に、そういえばこの時期は一学期の期末試験があったと思い至る。

「・・・でもアイツ、試験前だろうが勉強なんてしなかっただろ」

「今回は、山崎さんと賭けたんですって。買った方が負けた方の言うことをきくって。面白そうよね!」

少し興奮した口調でミツバはそう言って、うふふと笑った。なんかいつか同じような賭けをやらされる気がする。
勿論、嫌じゃないけれど。

「そうちゃん」

コンコン、とミツバはドアをノックする。はーいと総悟は答えて、ドアを開けた。
応対の違いに差がありすぎて、泣きそうになるもこれはいつものことだ。めげない。

「わっ、姉上ありがとうございます!」

「いえいえ。頑張ってね、そうちゃん」

「はい!」

それじゃあとミツバはドアを閉めて、一緒にテレビを見ましょうと張り切って俺の腕を引っ張っていった。


それから一時間。
見ていたドラマも漸く終わり、そろそろ寝ようということで総悟に声をかけにきた。別に寝室とは別だし、そこまでしなくてもいいんじゃないかという気もするけれど。
なんて思いながら来てみたら。
案の定寝ていた。

「・・・だよな」

机に突っ伏したその下にはノートと参考書が開いてある。書きかけの字を確認して知らず知らずの内に笑みが溢れる。
総悟もやるときはやるのだと。

「ほら、起きろ」

「ん・・・んん」

顔が左右に動き続いてのんびりゆっくりと顔が上がる。俺の顔を見て、総悟の瞳がハッと開かれた。

「やべ、俺寝てました?」

「ガチで寝てた。俺らももう寝るからおまえももう寝ろ」

「あ~。そうしまさァ」

よいしょ、と立ち上がり総悟は食器のみが乗った盆を手にする。
普段から真面目にやってればいいのに、なんて思いながらもそんな風になってほしくないと思っている。いつも息を詰めっぱなしじゃ苦しいだけだ、本来はそうすべきでも。
立ったままの俺に焦れて、ほら電気消しやすよ、と急かす総悟に続いて暗くなった部屋を出た。





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一ヶ月もあいた上にこの低クオリティで申し訳なさすぎて切腹致したい次第でござ候って感じです。
本当にすいません。

テスト期間に浮かんだネタを何故テスト後にUPした。何故ベストを尽くさないのか。

姉上の夜食を食べたいです。

拍手[3回]






はいどうぞ、と姉上が土方さんに渡した箱の中味は、携帯灰皿と禁煙グッズだ。
もしこれが俺からのプレゼントだったなら、きっと、土方さんは青筋たてて怒るだろうけれど、姉上から綺麗に包装されたそれを受け取った瞬間からニヤけてた土方さんは心の底から喜んでいるようだ。
五月五日こどもの日。こどもの日なんて無縁な面した土方さんの誕生日。
だから、土方さんが休日出勤している間に俺たちはケーキを作ったし、部屋まで少し飾った。
姉上からのプレゼントを脇に置いた土方さんは、じっと俺の方を見た。

「なぁに催促してんですかィ土方さん。そんなオコガマシイ人にやるようなもんはありやせんよ」

「あのなぁ、」

「もう。そうちゃんったら」

全部知っている姉上は、子どもに注意するような口振りとは裏腹に、優しく笑っている。
姉上がプレゼントを買ったとき、俺も一緒に買ったのだ。
でも、だからといって。買ったからといって絶対にあげると決まったわけではない。現にいま、決めあぐねている。
あげるなんて気恥ずかしいから嫌だ、けれど、一応お世話になっているし去年の自分の誕生日にちゃんとプレゼントもらっちゃったし。
でも、なんてうじうじしている間に夕飯を食べ終えてしまった。

姉上がお風呂に行って、チャンスは今しかない。
例え姉上でも、いや姉上だからこそ、目の前であげるのは嫌で。
こっそり自分の部屋からとってきた小さな箱を背中に隠し、ソファで寛ぐ土方さんの背後まで忍び足で近づく。

「わっ」

「うわぁぁ!」

ソファから跳ね上がった土方さんを見たら緊張が解れて、小さく吹き出しながら膝の上に箱を乗せる。

「なんだ? これ」

「いらないならいいですぜ」

背後に立ったまま言うと土方さんは振り返ってから包装をほどき始めた。
俺があげたのはキーケースだ。黒い革だけど、光の加減で青く輝くかっこいもの。土方さんは結構鍵を持ってるくせにわっかのキーホルダーにつけているだけだからと、あげた。別にそんな高くもないし、気持ちもこめてないのだけれど。
ありがとう、と言った声の温度は姉上に向けたものと同じでむず痒い気持ちになった。





ハッピーバースデー、土方さん。





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というわけで土方さんハピバ!
今日はナンジャタウン行って夕飯にマヨネーズ丼食べてきました。一緒に行った先輩方と四人で小さくハッピーバースデーと歌ってから食べるという、なんとも素敵なねww
あと沖田のアイマスクケーキも食べましたよー!

姉上の見守っている心情を考えると果てしなく萌えます。

拍手[1回]






ミツバは、少女漫画をよく読む。入院しているときに差し入れられたのが最初だとかいう話で、古本屋でたまに買ったりしているが主に借りたものを読んでいる。
いまも、そうで。
ソファに腰掛け漫画を読み耽っているミツバの横顔を盗み見る。いい場面なのか涙を浮かべていて、俺の視線には気付かない。
だから気が済むまでじぃっと見つめて、それから一時、手元の携帯に視線を戻す。こう、読んでいる姿を眺めるのは好きだ。無遠慮な視線を向けても文句を言われないから。
続いて、その向かいの床に腰かけて漫画を読んでいる総悟を熟視る。姉と同じような表情で熱中して読んでるのは、ミツバが読んでいるのとと同じ漫画だ。多分、前の巻あたり。初めて少女漫画を読んでいる姿を見たとき手にしていた荷物をバサバサ落とす程驚いたのもいい思い出だ。
俺も、姉が少女漫画を読んでいたけれど。一緒に読む、ということはなかった。目の前の姉弟程に仲睦まじくはなかったというのもあるけれど、男が少女漫画を読むという概念がサッパリなかった。別に、気持ち悪いだとか偏見を持っていたわけでもないけど。
まぁ、総悟は似合うから。俺には合わないけど。

「あー。終わっちゃった」

「最終巻、どうなるか楽しみでさァ」

「読んでみてからのお楽しみよ」

楽しげに話す二人をぼんやりと見ていたら、その両方から視線を向けられた。

「・・・え、なに」

「土方さんも読んだらいいのに」

「とっても感動するのよ!」

総悟は淡々としているがミツバは瞳をきらきらさせて言うものだから、無下に断れない。
偏見は断じてない、けれど。総悟に指をさして笑われるだろうことは火を見るよりも明らかで。なんともいえずにいたら総悟が瞳を爛々とさせて寄ってきた。どうやら純粋に感動を分け合いたいらしい。

「本当にすごいんでさァ! 世界観が完璧だし、人間の心理とかよく掴んでるし、妖精だの魔法だの、とにかくすごいんでィ!」

「・・・そーなの」

「それに、絵も綺麗なの」

力説する二人に渋々頷いた俺を待っていたのは、全五十四巻の漫画の山だった。





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四月中にあげるはずが(((・・;)

とにかく沖田姉弟は仲良く同じ漫画を読んでいたらいいなぁ。

拍手[2回]






電車の中、座ってうとうとしていたら。右肩に重みを感じた。
ちらり、と見れば私の肩に寄りかかる、真っ黒な頭。

「十四郎さん?」

呼び掛けても、返事は変わらない寝息のみ。こんなところで眠るのは珍しいなと、顔を覗き込む。でも、無理はないかもしれない。
沢山、苦労をかけてしまっているから。
本当は、私ももっと家の為に何かをしたい。パート、じゃなくてアルバイトでもいいから働きたい。だけれど、そうちゃんも十四郎さんも許してくれなくて。
そうちゃんも、私と十四郎さんが止めるからアルバイトをしていない。だから十四郎さんが稼いでくれたお金と親戚からの少しの仕送りしか、私たちにはない。
だから、働いても大丈夫なくらい確りしたい。私的には、今でもそれなりには確りしているはずだけれどそうちゃんや十四郎さんからしたら違うみたいだから。
もぞ、と十四郎さんが身動いだ。黒い髪が首筋を擽ってこそばゆい。

「・・・あれ、寝てた?」

「ええ。未だ寝てて大丈夫だったのに」

寄りかかっていたことに十四郎さんが驚いて、それから恥ずかしそうにした。
もっと甘えてくれていいのに。
もっと頼ってくれていいのに。
守りたいと、思ってくれているのは知っている。とても嬉しく思うけれど、私だって守られているだけじゃあ嫌なの。だって、そうちゃんの姉よ? 考えることは変わらない。

「ねぇ、十四郎さんにだけ負担を掛けたくないの」

「・・・それは、分かってるけど」

困ったような顔をする。
困ってしまうのは分かっているけれど、迷惑にはなりたくなくて。助け合いたくて。
私は我が儘だとこういうときに思う。愛されて、守られるだけに満足しないのだから。

電車を降りて、家までの道をのんびりと歩く。さっきの話はあれで流れて、スーパーの袋を一個ずつ持ちながら夕飯の話をしていた。

「・・・お前は、嫌なんだろうけど」

「ん?」

「俺は、できればお前と総悟を誰の目にも曝したくないんだよ」

これは俺のエゴだけれど。
そう続いて、繋いでいた手をぎゅっと握りしめられた。
あたたかい。
とても嬉しい。なのに、なんで私は我が儘を言ってしまったのだろう。満たされても次から次へと欲しいものしたいことが生まれ出る。

「お前が納得しないのは分かってるけどさ」

「・・・納得はしてるの」

「じゃあ、心配かけねぇように俺が頑張らなきゃな」

「もう。だから私にも、」

甘えて、手伝わせて。言おうとしたけれど真摯な瞳で見つめられたから何も言えなくなってしまった。





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またまた間があいてしまいました( ̄▽ ̄;)

今回は二回目の、ミツバさん視点です。
ミツバさんだって沖田の姉なんだから、同じように思ってるんじゃないかなという話です。

遅くなりましたが、1700打と拍手ありがとうございます!

拍手[4回]

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