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苑咲 早良
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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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 最近流行りのバラエティー番組のついたテレビを背に、仲睦まじい沖田姉弟は今夜もその仲良しっぷりを発揮している。
 疎外感を感じてしまう、けれどそれを表に出したら負けだと一人思っている土方は、総悟の作ったらしい味噌汁を啜った。

「はい、そーちゃんあーん」

「ん。おいしいです。姉上も、あーん」

「そうちゃんが食べさせてくれたからもっとおいしく感じるわっ」

 あーはいはい新婚さんですか。
 ちくしょー俺が新婚なのにと疎外感に押し潰されかけていると、ミツバがニコニコ笑みながら此方を向いた。
 声に出していたかと危ぶむが総悟は何にも言ってこないしそれはないだろう。よかった。

「十四郎さんも、あーん」

「いや、俺は、」

 疎外感を感じはしたけれどあーんをしてほしかったわけではなくて。頭をぶんぶん横に振るとチッと舌打ちが聞こえた。
 本当に、見た目はそっくりなのにこの姉弟は。

「姉上があーんって言ってんだからあんたはツベコベ言わず食えばいいんでさ」

「なんでおまえ切れ気味なの・・・」

 総悟の前で、というのがこっぱずかしいが、このまま口論するのもどうかと思うし何より、されたくないわけではないから口を開ける。勿論、渋々といった体で。
 美味しい? と訊いてきたミツバの表情がこれまた癒されるもので、お世辞なんかではなく心の底からああと頷いた。
 すると。

「次はそうちゃんが十四郎さんに、ね?」

「へ?」

 ぽろ、と総悟の箸から金時豆が落ちる。
 予想外な話の流れに拒否するでなく呆然とした総悟の心中を察するが、多分、俺も似たようなもの。嫌いなやつに自分の箸で物を食わせるなんて嫌だろうし、たっぷりと呪いの念が込められたであろう人参を食べるのは此方も嫌だ。
 ぶんぶんと総悟は首を振って意思を示すが、もう、とミツバが頬を膨らませば総悟は抵抗なんて出来なくなる。嫌々箸を此方に突き付け、そっぽを向く総悟。横を向いた顔がどこか恥ずかしげに見えるのは目の錯覚でしかないのだろう。

「・・・早く食いなせェ」

「・・・おう」

煮浸しの味しかしないはずの人参は、箸についていたのか金時豆の味がして仄かに甘かった。





ーーーーーーーーーーーーーーー


山とか落ちとか意味とか求めてはいけません。
試験中です、ただいま。癒しがほしかとです←

更新遅くて申し訳ないです。

このあと、総悟に「あーあ土方さんと間接ちゅーしちまった」とか言われて盛大に味噌汁を吐けばいいよ土方。

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