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ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。 不定期更新なのでご了承ください。 パラレルで基本土ミツ、沖ミツ(正しくは総ミツ)ときどき土沖の予定です。 本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp(リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。)


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成人式か、と息を吐いたら真っ白で、そりゃあ寒いよなと着ていたダウンの前を手で閉じた。
空だけ見れば夕方の色をしている。けれど俺にとっての夕方は晩飯の匂いがするような時間のことだからそれにはまだ早い。これから段々と、日が長くなっていく。寒い寒いと身を丸めていたのが、ポカポカした陽気に四肢を投げ出して寝転びたくなるのだ。でも、いまは寒い。
マフラーを鼻まで上げて、ずずっと鼻水を啜る。近藤さん家は近いけど、それでも歩くと五分かかる。家で暖まっていた体は即冷えて、炬燵の温もりが愛しくなった。
やっとの思いで近藤さん家へついた。今日姉上たちは成人式に出て、それから近藤さん家でパーティーをしているそうだ。それにお呼ばれした。
姉上の振り袖は近藤さんのお母さんが着たものらしい。土方さんから写メが送られてきたのだけれど、今時の柄では当然なくて着物らしい柄で、姉上にとてもよく似合っていると思った。

「お、総悟よく来たな!」

「こんにちわ、近藤さん」

にっこり笑って近藤さんは中へ入れ、とくしゃりと頭を撫でた。それが心地好くて俺も笑い返して、暖かい家の中に上がった。
土方さんはスーツだったけれど近藤さんは袴を着ている。初めて見たし多分、こういう正装用の袴を初めて着たのだろうと思うけれど、とてもよく似合っている。二十歳なんかに見えない貫禄があるようだ。

「そうちゃん!」

居間につくや否や姉上がぎゅうっと抱きついてきた。柄にもなく胸がキュンとなって。思わず抱き締め返す。この反応だとかなり酔っているんだろうな、と推測していると突然、姉上ごとむぎゅうと抱き締められた。
正面には愛しくて可愛い姉上。その横で、姉上に負けず劣らず真っ赤な顔をした土方が俺たちを抱き締めていた。
何をやっているんだこの人は!
自分まで顔が赤くなった気がする。

「あーもうおまえら可愛すぎ。俺すんげぇ幸せ」

「はぁ? 変なこと言ってないで離せ酔っ払い!」

「ほらほらトシ、ミツバさんも。総悟は腹ペコなんだから食わしてやんなきゃダメだろう?」

諌めながらも近藤さんが差し出したのは日本酒。いろいろ突っ込みたいが酔ってしまってるのだから仕方ないということにしておく。
漸く離れて、けれど両サイドから二人がテーブルの上の料理を差し出してくる。挙げ句の果て近藤さんは向かいから酒を注いでくれるし、なんだこの状況、と思わずにはいられない。
いつもよりとろーんとした可愛い姉上に、あまりいつもとは変わらずに朗らかな近藤さん、うん千倍優しくて却って気持ちが悪い土方さん。

今日の主役は俺じゃないのに。
と口に出そうになるけれど楽しげな姿を見ていると何にも言えない。

「そうちゃん、いっぱい食べてね」

「ほら総悟。椎茸好きだろ?」

「総悟は飲みっぷりいいなァ! よし、飲み比べんぞ!」

甘やかされてるなぁ、俺。
なんて分かりきったことを再認識してしまった。





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絶賛スランプです☆←
何故こうなった。
とにかくあれですね、総悟は皆に愛されているんです。そして総悟を滅茶苦茶愛でている姉上も同じくらい愛されているんです。
主役を総悟にしたから成人ほぼ関係なくなってしまったのかもしれませんね( ̄▽ ̄;)
というか大幅に遅れてしまいました(・・;)

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ハッと意識が浮上して、衝動とともに上体を起こした。
あたりは暗く、夜目が利かない俺には周りの様子がさっぱりだが、耳に届く、二つの寝息。
バクバク言う心臓を深呼吸してどうにか鎮め、慣れてきた目で振り返って、傍らで眠る二人を見る。二人とも此方を向いていて、体勢まで同じだったからクスリと笑ってしまう。
俺が飛び起きた所為で捲れた布団を戻しつつ、階下へ煙草を吸いに温い寝床から起き上がった。廊下もどこも暗いから壁に手をつけなきゃ階段から落ちる。そんなヘマいままでもこれからもする気がないからそぉっと降りて、キッチンの電気をつけ一服する。

とても嫌な夢を見た。

彼女が病に倒れる夢だ。
しかもそれが、昔の時代だったから妙だった。俺は黒いかっちりした服を着て、ミツバに近づくことさえできずただ、見守って。アイツの幸せを思い、手離したらしい。そんなだから総悟は俺に牙を向けていて。

「知ったこっちゃねぇ、か・・・」

夢の中でそう、総悟に言った。必死に頼む総悟をお座なりにしてその上捩じ伏せて、何でもないふりで。
そのときの気持ちは何故かはっきり覚えていて。
大事だから突き放す、その意味が分からない総悟への苛立ち。
二人を守りたいと、胸を満たす愛情。
自分の不甲斐なさに対する葛藤。
全てがあの二人を思って、それでいて異なる感情で。
自分に関係ないといい聞かせて冷静さを取り戻したかった、のだ。
失いたくない、失いたくなかったから。

「・・・土方さん?」

「っ!? そう、ご・・・?」

瞼を瞑り夢を辿っていると突然呼び掛けられて肩が跳ねた。あ、灰が落ちた。
灰よりも起こしてしまったか、と声のしたほうを見ると廊下からひょいと総悟が覗いていて、続いてひょいっとミツバも顔を出した。
・・・本当可愛いな、この二人。

「十四郎さん、魘されてたから・・・」

「・・・もしかしてさっき寝たふりしてたのか?」

コクコクと二人して首を縦に振り、眠たそうな目で此方を見る。
傍にいる。
何より、生きている。
冷たくなっていく彼女を看取ることはできなかったけれど、いま、一緒に生きていけている。傍で、支えあって。

「悪ィな、起こしちまって。・・・大丈夫だから」

「・・・ならいいでさ。起こしやがって土方コノヤロー」

「もう、そうちゃんったら。さ、寝ましょう?」

「明日から学校だしな・・・」

あんな夢、もう見たいとは思わない。
けれど今がどれだけ幸せなのか認識できたから。

煙草の火を消してキッチンを出る。
欠伸まじりに並んで歩く二人を、心から愛しく思う。

「なぁ、今夜は俺が真ん中で寝ていいか?」





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ミツバ編MADを見てしまったので(;_;)
少し暗くなってしまいましたが、闇があるからこそ光は明るいんですという言い訳。
ミツバさん大好きですー!

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あけましておめでとうございます☆





ゴーンゴーンとテレビから鐘の音がする。
もう年末なんだなぁ、と炬燵に入って煎餅をかじった。向かいで土方さんが激辛煎餅に噎せて、急いでお茶を飲んでいて。
今日は姉上の具合も快調だから、去年のように年が変わる瞬間まで起きていられる。
今年は三人で新年を迎えられて、嬉しいと思うけれどそれは誰にも言わない。
携帯の液晶をじーっと見ていると、表示が一気に変わった。テレビの方でも、騒がしくなる。

「あ、あけましておめでとうございまさァ」

「ん、おめでと」

「おめでとう、二人とも」

さっき飲んでいた酒が抜けていない土方さんは顔が仄かに赤くて、姉上も赤い。俺一人、多分ケロッとしているだろう。
毎年恒例で、どちらからともなくぎゅーっと抱き締め合う。姉上の優しくて甘い香りが鼻孔を満たして、俺と同じ色の髪が頬を擽る。

「今年もよろしくね、そうちゃん」

「俺もお願いします、姉上」

「・・・ってか、なんでハグしてんの?」

一人取り残された土方さんが、いぶかしげにしつつも一人ぼっちには慣れましたというような目で見てくる。
座り直してからうーん、と悩むけれど姉上も同じようで目を合わせて、首を傾げる。
昔からずっとこうしていたから今更なんでと言われても困る。

「・・・分かんないならいい」

「じゃあ、十四郎さん」

「・・・え、また?」

前にもこんな風に沖田家の風習に巻き込まれているのを見たことがあるなぁ、とニヤニヤしつつ、戸惑いつつもぬいぐるみのように姉上に抱かれる土方さんを眺める。
土方さんも可愛いのだと、こうしてひいてみると俺も思う。可愛いと認識した途端姉上が羨ましくなって、二人に寄っていって丸ごと抱き締めた。

「・・・え、おい総悟?」

「なんでィ。俺に抱き締められんのは嫌なんですかィ?」

「ち、違うけど」

「十四郎さんはそうちゃんのこと大好きだものね」

まさかぁ、と揶揄おうとしたら。土方さんが真っ赤になったものだから俺も何も言えなくなった。
そうちゃんお顔が赤いわ、と姉上に逆に揶揄われて益々顔が赤くなってしまう。

今年はどんな一年になるのだろう。





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改めてあけましておめでとうございます。

昨年はお世話になりました。
今年はもう少し更新を増やそうと思うのでよろしくお願いしますね(*^^*)

とにかく三人でベタベタしてればいいよ。

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めりーくりすます!





玄関に郵便物を取りに行くと同時に、ガチャリとドアが開いた。顔を上げるとビニール袋を腕に提げた総悟が佇んでいた。目が合うなり、にんまりと総悟は笑って。珍しいなと目を丸くする。

「・・・おかえり」

「ただいまでさァ。チキン、うまそーなの買ってきやしたッ!」

褒めて褒めて! と尻尾を振る犬のように総悟は笑顔を浮かべたままビニール袋を差し出す。そういや近所のスーパーが特売するから買ってきて、とミツバが言っていたのを思い出して、お疲れさんと笑いかける。
へへっとこれまた珍しく嬉しげに笑いリビングへかけていった。

クリスマスプレゼントだろうこれは。そう思うほど純真で真っ直ぐ俺に向けられた笑みで、胸が満たされた。

「とーしろーさんっ! 夕飯にしましょっ!」

「ほらはやくー!」

はしゃいだ姉弟の声に急ぎ足でリビングへ向かうと、二人は所定の位置について待っていた。総悟が帰ってくる前にはもう皿を並べ始めていたから準備万端だ。
よいしょと座るとグラスには何故だか梅酒が注がれ(しかも総悟の分も)、三人で仲良く乾杯をした。

「いっただっきまーす!」

「たくさん食べてね、二人とも」

「おまえもちゃんと食べろよ?」

「分かってるわ。だから今日はたくさん作ったの」

食卓に並んだ料理は豪華とはいえないけれどどれも美味しそうで。
顔を綻ばせてチキンを頬張る総悟に、小さな口でサラダをあむあむ食べているミツバ。
愛しさで胸を満たしながら、まずはミツバ特製のピーマンの肉詰めを食べようとグラスを置いた。





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あおい様、777打まで踏んでくださってありがとうございます!
本当に運命としか言えませんねww
更新が少なくて本当に申し訳ないですが(>_<)

今回のリクエストですが、こんな感じでいかがでしょうか。短いですが(O.O;)(oo;)
ちなみに、永久のテーマにしたいとも思いますのでww

亀の歩みではありますが、これからもよろしくお願いしますね(^^)/

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あおい様、600打に引き続き700打もコメントありがとうございますww

私もびっくりしています。これは運命の赤い糸g←ちょっと黙れ
ご感想までいただいてしまって、喜んでくださったようなのでとても嬉しいです(*^^*)
まだまだ未熟者ですが精進していきますね♪

あと、ご配慮ありがとうございます。そこまで考えてくださるとは・・・!
でも、今なら書けると思いますので大丈夫ですよ!
何かありましたらどしどし申し付けてくださいな☆

本当にありがとうございます(`・ω・´)

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