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  <title type="text">愛妻家の人々</title>
  <subtitle type="html">ミツバさんへの愛が飽和状態になったので作ったブログです。
不定期更新なのでご了承ください。
パラレルで基本土ミツ、沖ミツ（正しくは総ミツ）ときどき土沖の予定です。



本館と呼ぶのがふさわしいのかわからないブログ→mahorobanoyuugi.blog.shinobi.jp（リンクを張れていないので↓のリンクからいったほうが楽です。）</subtitle>
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  <updated>2009-09-17T19:39:26+09:00</updated>
  <author><name>苑咲　早良</name></author>
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    <published>2011-05-09T00:19:36+09:00</published> 
    <updated>2011-05-09T00:19:36+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画38</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　ちょっと寄り道してから帰ります、と連絡を入れた総悟がいつもより三十分遅く、ケーキの箱を持って帰ってきた。そのケーキ屋は、俺も何度か土産を買うのに利用したことがある。<br />
　いつものように二人で出迎えて、ミツバが俺の隣で首を傾げている。<br />
<br />
「ただいまでさァ」<br />
<br />
「おかえりなさい」<br />
<br />
「・・・おかえり」<br />
<br />
「その箱は、なぁに？」<br />
<br />
　指を差しながらミツバは首を傾げる。その角度が妙に可愛いと、思っているのは俺だけではなく総悟も同じらしい。口角が上がって優しい表情になる。俺に向けられたことがあまりないような、表情に。<br />
　それが恥ずかしげなものに変わる。こうして第三者として見ていると、総悟の表情はミツバと同じようにとても穏やかなものが多いのだが。俺が話し相手となると急に、表情が乏しくなるかこう穏やかなものではなくなる。それでも懐かれているとミツバは言うが。どこが懐かれているのか真面目に聞きたい。<br />
<br />
「ケーキでさァ」<br />
<br />
「ケーキ？」<br />
<br />
　話しづらそうに口を開いた総悟がチラリ、俺を見た。玄関先で話すのもどうかと、一足先にリビングへ戻ろうとすればミツバも、靴を脱いだ総悟もついてくる。<br />
　荷物を置いて、テーブルの中央にちょこんとケーキの箱を置いて。二人はくっついて座り俺だけが、向かいのソファーに腰かける。<br />
<br />
「・・・今日は、母の日でしょう？」<br />
<br />
「ああ、そうね」<br />
<br />
「うちには母はいねぇから。代わりに姉上にって思ったんでさァ」<br />
<br />
「まぁ！」<br />
<br />
　ミツバの表情がばぁっと華やぐ。見ているだけでふと笑顔になってしまうのは彼女の魅力だ。いとおしい。<br />
　ありがとう、とミツバは総悟の指を握り笑う。総悟もコクリと頷く。微笑ましい情景、だけど少し気になることが。<br />
<br />
「ケーキ代はどうしたんだ？」<br />
<br />
「・・・土方のくせになんでそういうとこに口を挟むんですかィ」<br />
<br />
「あんだとコラ。・・・どうしたんだよ」<br />
<br />
　案の定膨れたような表情に変えて、総悟はそっぽ向いてハァと溜め息をつく。<br />
　今月はミツバの誕生日があるから金が使えない、そんなこと言っていたのは一昨日のことだった気がする。ここのケーキは高くはないが安くもない。箱のサイズから見てもそれなりにしただろうと思うのだが。<br />
<br />
「・・・銀八先生にバイト頼まれたんで、その金で」<br />
<br />
「バイト？」<br />
<br />
「なんのバイトなの？」<br />
<br />
「国語資料室の大掃除でさァ」<br />
<br />
「あっ」<br />
<br />
　ふふっとミツバが笑い、俺も気に食わないあの昔の担任の巣を思い出す。資料やジャンプの散乱した、坂田の巣。そりゃバイトでも雇わねばやっていけねぇなと思いだし笑いを一つ。<br />
　あの野郎は嫌いだ。嫌いだが、気持ちを大切にする教師だとは思う。生徒の守りたいものは守る、そんな教師。だから、片付ける意味も必要もない部屋のバイトを総悟にやらせたのだろう。どうせ明日には元通りなのに。<br />
　立ち上がりくしゃり、総悟の頭を撫でてやる。顔は見えないが嫌がらなかったのが愛らしい。<br />
<br />
「紅茶、いれてやるよ」<br />
<br />
「ありがとう、そうちゃん、十四郎さん」<br />
<br />
「俺こそ、ありがとうございまさァ、姉上」<br />
<br />
「・・・俺こそ」<br />
<br />
　どれだけ助けられているか。ミツバは知っているのだろうか。<br />
　今までありがとう、今日からは。俺が役に立ちたい。そう、俺だけではなく総悟も思っている。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
---------------<br />
お久しぶりです！<br />
母の日ってことで姉の日にしてみました。ちょっと時間過ぎましたが;;<br />
<br />
ミツバさん愛してるみんなで愛でよう！<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/42</id>
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    <published>2011-04-18T10:43:29+09:00</published> 
    <updated>2011-04-18T10:43:29+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画37</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　言葉にしたなら、きゃっきゃうふふなのだろうか。<br />
　なんて、思いながらデジャブな疎外感に苛まれながら向かいの二人を見遣る。<br />
　テーブルを挟んだ向かい、仲の良い姉弟が一つの機械を覗き込んでいる。それほど広くはない密室、俺たちが引きこもれるのは三時間。<br />
<br />
「・・・早く決めろよ」<br />
<br />
「へーい。んじゃあ姉上、これ入れまさァ」<br />
<br />
「じゃあ、次にこれ入れておくわ」<br />
<br />
　ピッピッ、操作音に続き、興味のわかない曲を流し続けていたテレビの雰囲気が変わる。曲名が出て、それから曲が始まる。<br />
　カラオケに、この三人で来るのは初めてだ。ミツバが歌うのは音楽の授業だったり、料理のときに口ずさむのであったり、そういうのしか聞いたことがない。総悟の場合も似たようなもので。カラオケ、のイメージがあまりない。俺自身も、あまりカラオケに来たことはないのだが。<br />
<br />
「じゃあ次、土方さんいれなせェ」<br />
<br />
　言い終わると同時に始まったデュエットに耳をすましながら機械を操作して何を歌うか考える。<br />
　案外、なんて失礼かもしれないが、総悟もミツバも歌がうまい。声が綺麗なのは知っていたしいつもそうなのだが、それが歌になると。<br />
　なんて、べた褒めしてしまうのは色眼鏡的なもののせいかもしれないが。<br />
<br />
「次十四郎さんよ」<br />
<br />
「あいよ」<br />
<br />
「土方さん、音痴ですよね」<br />
<br />
「あんだと」<br />
<br />
　口論が始まるよりも早く曲が始まり、軽く緊張しながらも歌い始める。一曲目から声が出るやつの気が知れない。というか声帯を交換してほしくなる。<br />
　一番が終わった間奏の間、総悟がニヤニヤしながら此方を見た。どうせまた、喧嘩を売ってくる気なんだろう。<br />
<br />
「本当に下手でさァ」<br />
<br />
「・・・仕方ねーだろ」<br />
<br />
「ふーん」<br />
<br />
　歌い始めてからも総悟が此方を見ていて。なんだ、と思うと同時に二人でこそこそやり始めた。<br />
　なんだ、これ俺が邪魔者みたいじゃないか、気のせいか。・・・気のせいってことにしておきたい。<br />
　なんとか歌い終えると、十四郎さん、と弾んだ声で呼ばれた。<br />
<br />
「ん？」<br />
<br />
「一緒に歌いましょ！」<br />
<br />
　笑顔でそんな風に言われて。何度目か分からない恋に、落ちた気がした。<br />
<br />
<br />
＊<br />
<br />
<br />
　既視感に苛まれる、けれど仲良く機械をいじっている二人の、顔が見えず似たような後ろ頭しか見えない点は先程とは違う。<br />
　今度はプリクラだそうだ。機械の指示に従い、ボタンを押していく。やり方の分からない俺は後ろで待つことにして、ノリノリな二人に任せておく。俺も撮るのもどうだろうと思ったのだけれど、総悟がカラオケ後の紅潮した顔で三人で撮りやしょう、なんて言うものだから。<br />
　撮るしか道がなく思えるのは俺が弱いからだ、この姉弟に。<br />
<br />
「じゃあ撮りやすよ」<br />
<br />
「十四郎さんが真ん中ね」<br />
<br />
「え、」<br />
<br />
　あっという間に二人が両サイドに来て、両肩にサラサラとした髪が触れ、甘く優しい香りが漂う。<br />
　画面には控えめにピースをするミツバと、珍しく笑顔を浮かべる総悟に挟まれた仏頂面の俺が映っている。<br />
<br />
『今から撮るよー！　３・・・』<br />
<br />
　笑って、と機械がカウントダウンを始めるのと同時に両サイドから言われ、ふっと、肩の力を抜いた。<br />
　カシャ、シャッター音に続いて、『今度はアップで撮ってみよう！』と声が流れる。きゃっきゃと前に出る二人に引っ張られて同じように前に出る。<br />
　後頭部に何か触れた、と思うと同時にシャッター音が鳴り響き、がめんには今撮ったものが写し出された。俺の頭から、指が一本伸びている。よく学生の写真で見るあれだ、と思ってから自分も一応学生であることに思い至った。<br />
<br />
「総悟お前・・・っ！」<br />
<br />
「次から二人ずつ撮りやしょうよ。まずは土方さんと姉上で」<br />
<br />
「え」<br />
<br />
　発した音は見事にハモって、カメラの死角に座り込んだ総悟はにんまりと笑った。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
-----------<br />
<br />
お久しぶりです！<br />
計らずも一ヶ月ぶりになってしまいました・・・！書き始めたのは三月下旬だったのですが・・・。<br />
本当に亀の歩みで申し訳ないです。<br />
<br />
プリクラって、殆ど若い内にしかできない、独特な思い出作りですよね。小さな写真を思い思いにデコって。最近の目をはっきりさせるヤツにびっくりしてますw昔のは真四角な機械の前に立ってフレームを選ぶだけだったのに、今はもう個室のようになっていて可愛く撮れ、落書きもできるし携帯に送れるしおまけももらえるし。時代ってすごい。<br />
<br />
あと、アニメパラパラ館の沖田姉弟が言葉にならない可愛さで額縁に入れて飾りたくなりました。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
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    <published>2011-03-17T19:42:06+09:00</published> 
    <updated>2011-03-17T19:42:06+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画36</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　それは、綺麗なんて言葉だけじゃ言い表せない。だって姉上は元から綺麗なんだから。飾りをつけて、髪をいつもより丁寧に纏めて。そんなふうにした今日はいつもよりずっと、綺麗だった。<br />
　姉上と土方さんが卒業してしまった。四月から俺が通う、この高校を。<br />
　俺のほうが卒業式が早かったから、平日だけど来ることができた。例え学校があろうと、学校をサボって出席する気満々だったけれど。保護者席の通路側端を陣取って、入退場する姿を見たけれど、姉上が断トツで可愛かった。そりゃあ、自慢の姉上だから。若干シスコンなのは認める。<br />
<br />
「総悟君」<br />
<br />
「あ、せんせ」<br />
<br />
　ぶらぶらと、卒業式後の賑わう中庭を歩いていたら見知った銀髪くるくるパーマに出会った。姉上たちの担任だった、とまで考えて今はホームルーム中じゃないのかと頭を傾げる。<br />
<br />
「ホームルームは？」<br />
<br />
「終わらした。・・・ねぇちゃんたち来るまでだべるか」<br />
<br />
「そうしやすか」<br />
<br />
　土方さんなんか、ボタン攻めになるんだろうなと想像してニヤニヤしてしまう。土方さんの困った顔は大好きだ。<br />
　ベンチに座ってうだうだと。周りで泣いたり写真撮ったりするのを眺めながら話していたら大きな声で名前を呼ばれた。<br />
<br />
「総悟！」<br />
<br />
「土方さん」<br />
<br />
「ひっでぇ面。鬼みたいだねー」<br />
<br />
「そんなに怖くねぇですぜ」<br />
<br />
　ズンズン歩いてきたと思えば、土方さんはぐいっと俺の腕を取って立たせた。元からってのもあるが髪がボサボサだ。辟易したんだろなと思うと口角が上がる。<br />
　遅れて、姉上が小走りで寄ってきた。胸元のピンクの花がよく似合う。母上の形見の髪飾りも、とても。<br />
<br />
「そうちゃん」<br />
<br />
「姉上、おめでとうございます」<br />
<br />
「ありがと」<br />
<br />
「おい、俺には」<br />
<br />
「土方さん、赤い花差してるとホストみてぇ」<br />
<br />
「んだと！」<br />
<br />
　なんてのは嘘で、女子で一番可愛かったのは姉上で、男子で一番は土方さんだった。近藤さんはかっこよかった。男泣きしてる様が愛しくて。<br />
<br />
「あー。ねーちゃん来なくなっても総悟君が来るもんね。多串君も来なくなるし」<br />
<br />
「そうちゃんをお願いしますね」<br />
<br />
「勿論」<br />
<br />
　にこにこ、俺の肩を掴んで笑う先生に土方さんが物凄く、刺さりそうなほどに刺々しい視線を送る。それを見て姉上はくすり、笑う。<br />
　本当は。できることなら姉上と一緒に入学して卒業したかった。無理なのは重々承知だけれども。<br />
　寂しいな、小さく呟くと唯一拾った先生が、ポンポンと俺の頭を撫でてくれた。<br />
　多分きっと、もうちょっとしたら姉上と土方さんはくっつくだろう。そうしたら邪魔者になってしまう。姉上だってとられてしまう。<br />
　追い付けたらいいのに。一緒に、肩を並べられるように。<br />
<br />
「記念に写真撮ってやろうか」<br />
<br />
「あっ、そうね。先生お願いします」<br />
<br />
「あいよ、ほらほら並べ多串」<br />
<br />
「多串じゃねぇよ！」<br />
<br />
　やりとりに、姉上がまた笑う。姉上が楽しかったなら。この学校はいい学校なんだろうなと漠然と思った。<br />
　俺の腕を抱く姉上と、その隣に立つ土方さん。<br />
<br />
「はい、ちーず」<br />
<br />
　パシャリ。<br />
　眩しい笑顔の姉上と、優しい笑顔を浮かべた土方さんと、はにかんだ顔した俺と。三人で撮った写真は玄関に置いてある。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
<br />
お久しぶりです。<br />
3月11日に地震がありましたが、いかがお過ごしでしょうか。<br />
私はちょうどあの日卒業式でした。関東の西のほうだったので被害は殆んどなかったのですが・・・。<br />
被災者の方々が一刻も早く、日常に戻れますように。<br />
<br />
二年半目、生存報告でした。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/40</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://tokosienoai.dou-jin.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%B9%B8%E3%81%9B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB35" />
    <published>2011-01-04T23:07:16+09:00</published> 
    <updated>2011-01-04T23:07:16+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画35</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「アンタひどい！」<br />
<br />
と開口一番に言われて、ついでに右ストレートまでも飛んできて、土方は謝ろうとしたが避けるのに精一杯で、ぺたり、身を交わし何も言えず玄関に座り込んだ。ふぅ、とこんなある意味修羅場の最中でも一息ついてしまうのは我が家の匂いがするからだろう。最近は家でゆっくりする時間があまりとれず、疲れているのが自分でも分かる。<br />
さわり、背後から気配がし、続いて肩に重みが加わり土方は大きく体を跳ねさせた。総悟は正面から此方を睨んでいる。ならば、これは―――――。<br />
<br />
「酷いわ、十四郎さん」<br />
<br />
「ミ、ツバ・・・？」<br />
<br />
振り返ると、息がかかるほど傍にミツバがおり、土方の心臓が再び跳ねる。肩にはミツバの白い手が乗っていて、背にはその体温を感じる。なんて健全を通り越して初な反応をしていると、違和感に気付いた。ミツバの顔が赤い。目元もとろんとしていて愛らしい。そして、仄かな酒の匂い。<br />
こんなに飲んでいるとは珍しい、と土方が思っていると、視界が翳った。<br />
<br />
「え、」<br />
<br />
「本当に酷いでさ」<br />
<br />
むに、と正面から頬を掴まれ、容赦なくぐいぐい引っ張られる。そんな無体なことをする総悟の頬も朱に染まっている。そしてどことなく拗ねた表情を浮かべていて、土方はまたもやどきりとした。<br />
前には愛らしい義弟、後ろには愛らしい新妻。二人ほどではないが酒の入った土方には、未成年の飲酒は禁じられています、などと言う余裕はなく、この素晴らしい両手に花具合に鼻のしたを伸ばした。二人とも今すぐに抱き締めたい。<br />
<br />
「今日は何日でしょう？」<br />
<br />
「一月一日」<br />
<br />
「そう、元旦よ！　なのに十四郎さんったら私達を放って飲みに行っちゃうし・・・」<br />
<br />
「アンタ、クリスマスも飲みに行って、俺らがどんな思いだったか！」<br />
<br />
「わ、悪かったって・・・」<br />
<br />
一応仕事関係だったり大学の関係だったり、理由はあるし二人にも告げていたのだが。<br />
やはり寂しかったのだろう。総悟にとっては姉と二人きりになれていい機会だろうと土方は踏んでいたのだが、言外に寂しかったと言っていて。<br />
二人には申し訳ないほど、土方は嬉しさで興奮した。<br />
<br />
「だから、そうちゃんと決めたの」<br />
<br />
「何を・・・？」<br />
<br />
「これから一晩、お仕置きでさァ！　あとお年玉寄越せ！」<br />
<br />
「福袋も買ってもらわなきゃ」<br />
<br />
クスクス笑う二人に土方は寝室へと連れていかれ、一晩中、テレビゲームに付き合わされた。<br />
どこがお仕置きだ、と思うほどに楽しんだが、翌日の散財はかなり痛かった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
あけましておめでとうございます！<br />
<br />
クリスマス書けなかったのは土方が飲みに行ったせいです。ミツバさんと沖田が赤い顔して不貞腐れてたら土方は倒れるんじゃないかと思ってます。だって可愛すぎる。<br />
<br />
亀の歩みですが今年もよろしくお願いします。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/39</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://tokosienoai.dou-jin.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%B9%B8%E3%81%9B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB34" />
    <published>2010-12-13T23:08:08+09:00</published> 
    <updated>2010-12-13T23:08:08+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画34</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
スカウトされちゃった。<br />
何気無く言ってみたら十四郎さんだけではなくそうちゃんまでもが驚いた顔をした。たまには吃驚させたい、と思っていたのが無事に成功したようで、思わず笑みを浮かべる。<br />
<br />
「ダメでさ、姉上当然断りましたよね！」<br />
<br />
「そうだ、もしかしたら詐欺かもしれねーだろ」<br />
<br />
「あら、私はスカウトされるような容姿、してないって言うの？」<br />
<br />
頬を膨らませて問うと、十四郎さんはそうじゃなくて、と困ったように言った。そうちゃんが白地に笑っていて、楽しそうな表情で十四郎さんを見ている。そうちゃんは冗談で拗ねたのが分かったみたい。<br />
十四郎さんが言いたいことはちゃんと分かっているけれど、ちゃんと言ってほしくていじわるをする。だって、聞きたいんだもの。仕方がないでしょ？<br />
あー、と困ったように前髪をかきあげる。その手で隠れてはいるけれどきっと十四郎さんは照れている。だって、耳が少し赤い。<br />
<br />
「土方さん？　ちゃんと言わなきゃ駄目ですぜ」<br />
<br />
「うるせーよおめーは！　・・・そういうお前はどうなんだ」<br />
<br />
「俺？　姉上は世界で一番綺麗だと思ってまさァ」<br />
<br />
「ありがとう、そうちゃん」<br />
<br />
頬を仄かに染めてそう言ってくれたそうちゃんが可愛くて可愛くて、思わずぎゅうっと抱き締める。<br />
本当になんでこんなに可愛いの。そうちゃんがこんなだから、私は弟離れが一向にできないまま。できなくったって構わないけど。でもいつか、そうちゃんにだって好きな人ができて、離れていってしまう日が来るかもしれない。想像することも難しいのに、堪えられるのか分からない。<br />
<br />
「・・・俺も、お前は綺麗だと思ってる。だから、心配なんだよ」<br />
<br />
「・・・」<br />
<br />
「うっわー土方さんハズカシー！」<br />
<br />
「うるせぇ！」<br />
<br />
顔を真っ赤にしながらそう言って、逃げるようにキッチンへ行ってしまった。クスクス、そうちゃんが笑うのに合わせて笑ってしまう。とても嬉しくて、愛しくて。<br />
だから、機嫌を損ねてしまわない内にと私もキッチンへ向かう。十四郎さんは三人分のお茶を淹れてくれていた。まだ少し顔を赤くしたまま。<br />
私はとても幸せ者だと思う。こんな素敵な人が私を好いてくれて、一緒になってくれて、可愛い弟がいて。<br />
どれだけ幸せかを、少しでも分かってほしくて。<br />
<br />
「ありがと、十四郎さん」<br />
<br />
「・・・ん」<br />
<br />
恥ずかしいのを我慢して、返事をしてくれた十四郎さんのシャツを掴んで、頬に軽く唇を寄せた。<br />
ほんの一瞬だけだけど。<br />
<br />
「・・・っ!?」<br />
<br />
またまた十四郎さんはびっくりしていて、ぱちくり、ゆっくりと瞬きをして私を見た。見られと余計恥ずかしくて、シャツを掴んだまま固まってしまう。<br />
自分からこんなことしたの初めてで、ゆっくりと顔が火照っていくのが分かる。頬を手で覆うとひんやりと気持ち良いけれどそれだけで、熱を冷ましてくれそうにはない。<br />
<br />
「ああもうっ」<br />
<br />
「きゃっ」<br />
<br />
急に抱き締められて、一瞬の間の後に益々紅潮してしまう。きっと耳まで真っ赤。優しく強く抱き締めながら頭を優しく撫でられて、愛しい気持ちがが募っていく。充足感にほぅ、と息を吐いた。<br />
おずおずと手を背中に回せばそれは優しく、ミツバ、と呼ばれて堪らなくなった。幽かな煙草の香りと、体温にとても落ち着いて返って泣きたいぐらい。<br />
私はこんなに幸せでいいの？<br />
<br />
「・・・ずっと傍にいてくれ」<br />
<br />
「いやって言われても離れないんだから」<br />
<br />
目を真っ直ぐに見て言えば柔らかく笑う。そんな穏やかな笑顔に、私は益々十四郎さんが好きになる。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
--------------------<br />
<br />
お久しぶりです！<br />
三ヶ月ぶりというとても長い更新停滞で申し訳なかったです。季節がすっかり変わってしまいました！<br />
とりあえず受験受かりました！<br />
課題がある上に、センターを受け、これからバイトが始まるかもしれないのでまだまだ忙しいですがそれでも更新している方はたくさんいるので私も頑張りたいです。<br />
<br />
ミツバさん視点は、文が固くならないよう気を使ったり、台詞とかも本当に、負の感情とか一切ないようにしたり難しいです。嫌みったらしい言い方とかまず有り得なくて、ふんわりとした語感を目指していますが難しい、本当に！<br />
土方はミツバさんを抱き締める立場、沖田は抱き締められる立場っていう対比も中々好きだったりします。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/38</id>
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    <published>2010-09-17T23:08:08+09:00</published> 
    <updated>2010-09-17T23:08:08+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画33</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
近藤さんから借りた車を駐車場に止め、目当ての建物へとミツバと並んで歩く。<br />
無邪気に楽しむミツバは、この旅行の真意を知っているのだろうか、ふとそんなことを思ったが、きっと知らないに違いない。<br />
家に一人でいるだろう、総悟を思い青く澄んだ秋の空を見上げた。<br />
<br />
<br />
＊<br />
<br />
<br />
事の発端は総悟だった。日光行きてェ、急にそう言い出したのだ。それにミツバも便乗して、行きたいと、二人で盛り上がるのを横目にどうしたものかと考えた。<br />
二人が行きたいと言うのなら、連れていってやりたい。喜ぶ姿が見られるのなら、何だってしてやりたいと思う。だから。<br />
日帰り旅行、という形でならそこまで予算の心配もないからいいのではということになった。いろは坂を通り日光東照宮へ行き、昼を食べ、華厳滝を見る。小学校の修学旅行でも行ったが、見に行ったことのあるところの方が日帰りならば楽だろうということで。<br />
そう計画している内から、総悟も考えていたのだろうと思う。補習が入った、と言ったのは昨日の夕方だった。残念そうではあったけれど、直ぐに、最初からこうする気だったのだと合点した。あんなに楽しそうにしていたのに、そこまで拗ねていなかったし、それに。ちゃんと姉上をエスコートしなせェよ、と言った顔が照れ臭そうで。<br />
気を使わせたらしい。<br />
新婚旅行も未だだったから、総悟はどうにか俺達が二人で旅行に行けるようにしたのだ。<br />
<br />
「人、多いわね」<br />
<br />
「今日から三連休だしな。此方側なら人少ねぇから」<br />
<br />
冊子を手に敷地内に入る。修学旅行でのガイドの説明を何とか思い出そうとしながら次々それを見ていく。有名なものでは厩の猿だ。八枚で一生を表しているものだそうで、一番有名な「見ざる言わざる聞かざる」は幼少期の教訓のようなものらしい。悪いものは見たり、言ったり聞いたりしないほうがいいだとかいうものだそうだが、実際には無理だろう。<br />
<br />
「考えた人もすごいし、作った人も、そのまま残しておいていることもすごいわよね」<br />
<br />
「それだけ権威があったってことだよな」<br />
<br />
将軍家か、または家康公に。<br />
ふと、隣に立つ彼女は、地で「見ざる言わざる聞かざる」をしていそうだと思った。悪いものを寄せつかせないような、そんな雰囲気が昔からはある。尻尾を巻いて、退散してしまいそうだ。<br />
想像の象だとか、眠り猫だとか。動物が多いことに理由があるのか悩みながらも陽明門を見上げる。観光客が絶えず写真を撮っていて、便乗する形で見知らぬ人に写真を撮ってもらった。<br />
<br />
「逆さまの柱って向こう側よね」<br />
<br />
「確かそうだったな」<br />
<br />
さっきから楽しげにカメラを構えているのは、留守番をしている総悟に濃密な土産話をするためだろう。こんなにも互いを想い合う姉弟なんて滅多にいないなと微笑みながら、近くから見ても遠くから見ても荘厳なそれを潜り、奥へと入っていく。<br />
山の中だからか、空気が澄んでいて涼しい。上着を羽織っていれば、ミツバは慣れぬ手付きで門の写真を撮って満足げな表情を浮かべていた。<br />
<br />
「奥まで行くか？」<br />
<br />
「行ってみましょ！」<br />
<br />
「修学旅行じゃ猫見てしまいだったからな」<br />
<br />
はしゃいで俺の手を引いて階段を上っていく。ミツバの向こうに続く階段に終わりは見えなくて、若干うんざりする。終わりのない階段は中々辛いものだ。それでも、下りてくる幸福そうな老夫婦や、興奮した外国人、そして瞳をきらきらさせるミツバを見ていると此処は本当にすごいところなのではないかと思う。<br />
<br />
「少し暑くなってきたな」<br />
<br />
「こんなに登ったんだもの。・・・ほら、あと少しよ」<br />
<br />
振り返ってみたら、霧がかっているように下の方が霞んでいる。こんな風に、気付いたらもううん十年傍にいた、みたいなことになっていたらなんて思うのは年寄り臭いだろうか。<br />
辿り着いた、最深部の霊廟はより空気が冷たく感じた。ただ単に山の奥に来たからという理由かもしれないが。<br />
<br />
「此処に眠っているのかしら？」<br />
<br />
「多分な。・・・大勢に墓参りに来られるのってどうなんだ？」<br />
<br />
「寂しくないのは確かだけど」<br />
<br />
なんて言うミツバの手は確りと俺の手を握っている。それに指を絡ませて、強く握り返す。優しい温もりにふと、息を漏らしたらミツバが嬉しそうに目許を染めた。<br />
<br />
<br />
＊<br />
<br />
<br />
玄関を開けたらばたばたと忙しない足音が近づいてきて、階段からびっくりした顔の総悟が覗いた。その背後には何度か見掛けたことのある地味な顔が覗いた。<br />
<br />
「ただいま、そうちゃん」<br />
<br />
「お帰りなせェ。早い帰りですねィ」<br />
<br />
「ふふ」<br />
<br />
華厳滝には寄らずに帰ってきた、と言えば総悟はどんな反応をするのだろうか、なんて。<br />
怒るに決まっているから秘密のまま。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
--------------------<br />
<br />
<br />
祝☆一周年！<br />
<br />
もっとずっと前からそうでしたがあえて言おう。<br />
ミツバさん愛してますっ!!!!!!<br />
好きすぎて作ったこのサイトという名のブログも二歳になりました。皆さんのお陰です。亀の歩み以下で本当に申し訳ありませんが、ミツバさんへの愛は不変です、よ！<br />
<br />
今回は3ヶ月間書きたかった旅行ネタを書きました。せっかくだから。本当はもっと三人でいちゃいちゃしてるやつがいいかなとか思いましたが今回はこれにてごめん！<br />
<br />
<br />
本当にありがとうございます！<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/37</id>
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    <published>2010-09-09T22:10:19+09:00</published> 
    <updated>2010-09-09T22:10:19+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画32</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
がちゃ、とドアの開く音がした。だからいつものように、そうちゃんと二人で玄関へ向かう。すると、いつもとはちょっと違った表情を浮かべた十四郎さんがただいまと、呟いた。<br />
何かあったのかしら、思いながらお帰りなさいとそうちゃんと声を合わせる。なんだかんだ言っていてもそうちゃんはこうして自主的にお出迎えに来るから、とてもいい子だと思う。<br />
<br />
「あのさ」<br />
<br />
「はい？」<br />
<br />
先に部屋へ戻ろうとしたそうちゃんを引き留めるように、それでいて私にも向けるように、十四郎さんは口を開いた。<br />
そして、手にしているビニール袋を軽く掲げながら躊躇う口調で言う。<br />
<br />
「花火もらってきたからやらないか」<br />
<br />
「は、」<br />
<br />
まぁ、と私が言ったのとそうちゃんの声が被さって、十四郎さんは少し困ったような顔をした。かさかさ音をたてるビニール袋の中には、よくコンビニなどで売っている花火のセットが入っていた。<br />
楽しそう、そう思って食後にやりましょと提案したら、煮えきらない様子でそうちゃんは頷いた。<br />
<br />
<br />
＊<br />
<br />
<br />
「本当バカでさ」<br />
<br />
「何がだよ」<br />
<br />
水て一杯のバケツを持ったそうちゃんが十四郎さんに吐き捨てた。けれどそれは嫌悪だとかを現しているのではなくて、どちらかというと照れ隠しのようなものであると分かっているから、私は聞き耳を立てて、花火の包装を解く。十四郎さんが火をつけようとしている蝋燭の隣にバケツを置いて、昨日、俺らが風呂入ってるとき盗み聞きしたでしょう、とそうちゃんは詰る。<br />
そう言えば、昨日はお風呂で今年は花火しなかったという話をした。偶々だろうけれど、気を煩わせてしまったかしら。<br />
<br />
「・・・聞いてねぇよ。偶然もらったんだっての」<br />
<br />
「ふーん。ま、いいや。姉上やりましょう！」<br />
<br />
「そうね」<br />
<br />
お風呂にも入り甚平に身を包んだそうちゃんが楽しそうに笑う。それにつられて十四郎さんも笑って、胸が温かいもので満ちる。<br />
そうちゃんと二人、ビニール袋の中に今日の日付のレシートが入っていたのには知らないふりを決め込んで、まずは太目のものに火をつける。<br />
火薬の燃える音に、青い光。拡散するそれは力強いけれど、儚く終わってしまう。花火は総じてそういうもの。<br />
<br />
「綺麗でさ」<br />
<br />
「本当に、綺麗ね」<br />
<br />
「だな」<br />
<br />
三人でやるとあっという間で、残るは線香花火だけになってしまった。短くなった蝋燭に先を近づけて、慎ましやかに咲いた火の花に見惚れる。<br />
去年は近藤さん達と一緒に、校庭で小さな打ち上げ花火で楽しんだ。そうちゃんと二人だけでも、このように花火を買ってやった。あの時も楽しかったけれど。<br />
今の方がそうちゃんの表情が柔らかいのは、十四郎さんもいるからなのだと思う。<br />
<br />
「あーあ。終わっちまったな」<br />
<br />
「そういう情緒ないことよく言えやすね。九月なのに花火なんか買っちゃって」<br />
<br />
「だぁから貰ってきたんだっての！」<br />
<br />
「まぁまぁ。また、来年もやりましょ？」<br />
<br />
「来年は鼠花火見てみたいでさ！」<br />
<br />
「私、見たことないわ」<br />
<br />
「・・・いや、あれそんなに楽しくないけど」<br />
<br />
窓を開けて部屋に入りながら来年の約束をする。<br />
他愛もないことだけれど、きっととても幸せなこと。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
-------------------<br />
<br />
<br />
お久しぶりです！<br />
受験生なめてました。八月中にあげるはずが(・・;)<br />
<br />
ミツバさん目線は相変わらず大変です。難しい。近藤さんも。きっと書き慣れてないからかなと思っています。<br />
<br />
とにかく私が書くと土方に対する想いと沖田に対する想いが同じになるからよくない。土方とミツバさんがくっつきませんよww<br />
新婚さんなのに！！<br />
<br />
<br />
<br />
柚子胡椒さん、拍手ありがとうございます！<br />
のろのろとですが書き続けていきたいと思います(*^^*)<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
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    <published>2010-08-26T22:44:38+09:00</published> 
    <updated>2010-08-26T22:44:38+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画31</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
美味しいわ、と姉上が微笑んだ。ぱくり、と俺も口に含んで、本当に美味しかったので同じように感嘆の声を漏らす。<br />
残暑というか猛暑の日曜の昼下がり。今日は、姉上と二人きりでデートをしている。<br />
土方さんは近藤さんと出かけてしまって、それに俺と姉上は行きたがったのだけれど大人の男の付き合いだと言われてしまえば片方が当てはまらない俺と姉上は行けなくて。どうせ、近藤さんが百一回以上のプロポーズをしにいくだけだろうから、食い下がることなく二人でデートすることにした。<br />
前に土方さんがお土産にと買ってきてくれたケーキの店で二人向き合って座る。店内がパステルカラーでメルヘンチックに修飾されているので若干の気恥ずかしさは感じるものの、姉上と一緒だし美味いものが食えるしと気にしないことにした。<br />
<br />
「そうちゃんの、一口ちょうだい？」<br />
<br />
「じゃあ姉上のも一口ください」<br />
<br />
「えぇ、こうかんこしましょ」<br />
<br />
あーん、とフォークに一口大の七味のかかっていない部分のチーズケーキが乗せられる。それを食べてから同じように、無花果のケーキをフォークに乗せて姉上の口元まで運ぶ。<br />
コメントとか求められたら困るけど兎に角美味いなと、自然と口角があがる。<br />
<br />
「あーおいし・・・」<br />
<br />
「本当、しあわせ」<br />
<br />
アイスティーで喉を潤わせて、窓の外、せかせかと行き来する人達を見る。来るときとても暑かった。帰るときは少し涼しくなっているといいけれど。<br />
姉上も同じように外を見ていて、その顔つきはひどく優しい。昔から変わらない表情に此方の気持ちも穏やかになるけれど、姉上はどんなときだって自分を二の次にして微笑んでいるから、時々心配になる。<br />
頼られたい、俺だって男なんだから。<br />
<br />
「・・・姉上は、今幸せですか？」<br />
<br />
「え？」<br />
<br />
きょとん、と姉上は首を傾げる。<br />
脈絡もないし当然だよなと思いながら、幸せですか、と重ねてきく。俺は、姉上の傍にいられればとても幸せだけれど。土方さんと結婚した今、姉上にとって少し邪魔かもしれないといつも思ってしまう。大事に思われているのは知っているけれど。<br />
<br />
「幸せよ、とっても」<br />
<br />
「何か、不満とかないんですか？」<br />
<br />
「・・・そうね。働くのを二人が反対することかしら」<br />
<br />
ふふっ、と笑い、そうちゃんは幸せ？　と姉上は問うてくる。その切り返しは予想していなくて、ううん、と唸る。<br />
小さな頃から、姉上と二人きりでいるのが好きだった。勿論、近藤さんたちと遊ぶのも楽しかったけれど、姉上と二人で家に居るときが一番落ち着いた。<br />
でも今は二人っきりなのは稀で、寧ろ土方さんと二人っきりでいることの方が多いかもしれない。昔から大嫌いだと公言してきた相手が、一つ屋根の下に共にいる。それで、姉上は幸せそうにしている。<br />
姉上が幸せならば、俺も幸せ。<br />
<br />
「幸せ、です」<br />
<br />
「なら良かったわ」<br />
<br />
それに。何だかんだ言って、土方さんは俺らのことを考えてくれていて、そんな土方さんは、嫌いじゃない。<br />
俺たちの為に汗水垂らして働いてくれているわけだし。<br />
<br />
「十四郎さんにお土産買っていきましょうか」<br />
<br />
「じゃあマヨネーズも買ってかなきゃですね」<br />
<br />
「そうね」<br />
<br />
二人で結構悩んだ土産をマヨネーズに埋もれさせて、美味い美味いと土方さんが食べるのは夜になってからだった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
---------------<br />
<br />
お久しぶりでございます！<br />
一月も放置プレイしてしまい申し訳なかったです。冷や汗のかきすぎで溶けそうな程です。<br />
一月も前に、janet様が2300打を踏んでくださっていました。<br />
本当にありがとうございます！<br />
遅くなってしまいましたが、幸せな沖田とミツバさんな感じのリクエスト、承らせていただきました。<br />
デート！デート！←<br />
極度のシスコンブラコンじゃねぇかという突っ込みはなしでお願いします。沖田とミツバさんは相思相愛ですから←<br />
きっとミツバさんも、二人でいることが限りなく落ち着く時だと思います。土方は、異性なわけですから。まだ新婚さんだからね。若干気を使う部分があると思います。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/35</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://tokosienoai.dou-jin.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%B9%B8%E3%81%9B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB30" />
    <published>2010-07-31T22:14:43+09:00</published> 
    <updated>2010-07-31T22:14:43+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画30</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
日頃の仕返しにばーかと言うと、じとっとした目で睨まれた。でもいつもの暴力での制裁も反論も何もなくて、ぶらぶらと足を揺らしてもどかしさを余所へやる。<br />
姉上はどこか幸せそうだった。新しいお粥のレシピを調べてバリエーションを増やすのだそうで、林檎と包丁を俺に渡して家にある料理本全てを引っ張り出していた。風邪が移るといけないから、と俺らが風邪になっても看病をさせてもらえない姉上はお粥を極めることにしたようだ。<br />
代われるものなら代わりたい。好きでもない野郎の為に林檎を向いてやるなんて詰まらないを通り越して仏道修行の勢いだ。悟りが開けてしまう。<br />
<br />
「ほら、食いなせェ」<br />
<br />
「・・・ん」<br />
<br />
この俺が向いてやったうさみみ林檎を物珍しげに見てから、土方さんは大きな口を開けた。姉上が喜ぶから作っていたうささん林檎を、わざわざこの男の為に作ってやるのは馬鹿馬鹿しいが、つい癖で手が動いた。<br />
うめぇ、と鼻声で言った土方さんは、昨日から夏風邪にかかっている。症状は一週間前からあったが熱まで出すとは。夏風邪は馬鹿が引くんですぜ、言ってやったら苦虫を噛み潰したような顔をした。そんな面をするぐらいなら、かからなければいい。<br />
姉上が心配する。<br />
<br />
「あーあ。アンタの所為で勉強ができやしない。受験生なのになァ」<br />
<br />
「・・・悪かったな」<br />
<br />
だからと言って、じゃあ勉強してこいよとは言わないらしい。俺も多分、同じ立場だったらそのように返す。寝込んでいるときは寂しいから。<br />
この人も甘えることがあるのかとぼんやり思いながら、うささんの背にフォークを刺す。姉上になら甘えることはあるのだろうけれど。<br />
俺にこうして甘えてきたのは初めてなんじゃないか。<br />
だって土方さんと俺の、仲だ。<br />
<br />
「もう一口いりやすか」<br />
<br />
「いる」<br />
<br />
雛に餌をやるように、林檎を食わせてやる。優越感を少し味わって、じくじく甘い感情が胸を苛んだ。<br />
扇風機の温い風が、悪戯に肌を撫でる。<br />
<br />
「総悟」<br />
<br />
「はい？」<br />
<br />
「・・・暑いなら、除湿つけてもいいぞ」<br />
<br />
リビングではきっと除湿がついている。あの快適な空間を思い浮かべていたら、それを読んだかのように土方さんがそう言った。<br />
微熱だから大丈夫、そう言った土方さんに俺と姉上は折角なんだから休めと言った。夏風邪は長引くから、寝て早く治せと。<br />
甘えてるのは俺も同じかもしれない。<br />
大っ嫌いな土方さん。<br />
動けない、可哀想な土方さん。<br />
俺に、甘えればいい。<br />
<br />
「いいでさァ。でも」<br />
<br />
「でも？」<br />
<br />
「単語帳持ってきていいですかィ」<br />
<br />
「・・・いいぜ」<br />
<br />
ふっと笑って土方さんは、持ってきたらまた林檎を食わせろと呟いた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
---------------<br />
<br />
<br />
大変長らくお待たせしていてすみませんでした(>_<)<br />
<br />
試験が終わってやること片付けていたら夏風邪になりました←<br />
一昨日まで寝込んでしまっていました。馬鹿だな・・・。<br />
<br />
というわけで土方さんを馬鹿にしてやりました。<br />
沖田の寝込むのはあったけれど土方はなかったから。脳内では沖田と土方が逆でした。姉上はドアで聞き耳立てていたら可愛いです。<br />
仲良くなって！<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>tokosienoai.dou-jin.com://entry/34</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://tokosienoai.dou-jin.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%B9%B8%E3%81%9B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB29" />
    <published>2010-07-08T22:45:15+09:00</published> 
    <updated>2010-07-08T22:45:15+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>幸せ家族計画29</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
夕食を食べるときまで、いつも通りだったのだけど。<br />
そうちゃんご飯よ、と呼ばれてリビングへ向かってみたら、今日の夕飯は冷しゃぶだった。こんなの、普段家で食べたことがないばかりか、心なしか肉も高級そうに見える。<br />
いやでも、まさか。<br />
<br />
「今日はお肉、少し奮発しちゃった」<br />
<br />
「まぁでも、たまには平気だろ」<br />
<br />
「そうよね。ほら、そうちゃん早く」<br />
<br />
姉上はにこにこ穏やかに笑っているし、土方さんも微笑を浮かべている。そんな事実をむず痒く思いながらも席について、食べ始めた。<br />
<br />
柔らかくて美味しい肉にご飯をおかわりしながらも食べ終えて、ふぅと息をついているとじゃーん！　と姉上が皿を持ってきた。ケーキが乗った、皿を。<br />
小さい頃からうちは裕福じゃなかったので、姉上の迷惑にならないように俺の誕生日は祝わないでいいと言っていた。それでも毎年、ささやかなプレゼントとショートケーキでお祝いしてくれていたのだけれど今年は、ホールケーキだ。何度も瞬きを繰り返し、それが本物かじっと見てしまう。<br />
<br />
「私と十四郎さんで作ったの。マヨネーズは阻止したから、安心してね」<br />
<br />
「トッピング用に一本あるから、安心しろ」<br />
<br />
「・・・ありがとうございやす。マヨネーズは、いらないけど」<br />
<br />
うまいのに、言いながら土方さんは自分の前にマヨネーズを置いて、それから蝋燭に火をつける。<br />
あれ？　蝋燭？<br />
大きいのが一本に、小さいのが八本の計九本が十八歳を表現しているのもこれから俺がするべき行動も分かって、どうしようと困惑する。<br />
蝋燭を消したことがないわけではない。近藤さん家でお祝いしてくれたときに消したことがあるから。・・・ただ、照れ臭いだけ。<br />
<br />
「ハッピーバースデー、そうちゃん」<br />
<br />
「・・・おめでとう」<br />
<br />
二人がそう言ってくれて部屋を暗くして、俺はお礼を言ってから息を深く吸い込んで、蝋燭を消した。<br />
一息に全て消すともう一度、おめでとうと言ってくれる。<br />
電気を付けてから姉上が切り分けてくれて、俺仕様に甘いケーキを食べたら自然と笑みを浮かべてしまう。土方さんには苦手な甘さかもしれないけれど、最近甘さ控えめが流行って肩身苦しい俺にはとても美味しい。<br />
<br />
「はい、プレゼント」<br />
<br />
「ありがとうございます！」<br />
<br />
「俺からも、やるよ」<br />
<br />
「本当ですかィ！　ありがとうこざいまさァ！」<br />
<br />
姉上からの包みを開けるとブーツが入っていた。黒に編み上げ、ワンポイントでチェックの模様が入ったもので、サイズもぴったりだし欲しかったタイプだ。流石姉上。<br />
土方さんからは洋服をもらった。白いお洒落なシャツに黒いタンクトップ、それとダメージ加工のしてあるブラックジーンズ。姉上のくれたブーツに合いそうで、これまた喜んでいると土方さんに頭を撫でられた。<br />
<br />
「おまえ本当可愛いわ」<br />
<br />
「だってそうちゃんだもの」<br />
<br />
反論したいけど二人が幸せそうに笑っているものだから。何も言い返せずに頬を膨らませてみる。<br />
俺はいま、とても幸せ。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
--------------------<br />
<br />
<br />
ハッピーバースデー沖田！<br />
というわけで試験期間中ですが頑張って、みました。ちょっとスランプなのは気にしないで心の目で見てくださるとありがたいです。<br />
本当におめでとう！<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>苑咲　早良</name>
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